あこがれにしてはいけない。これは目指すべきところで、私はこれからそれに取り組む(千葉県鴨川市より)

 6/23〜25まで、徳島県に自伐型林業の道作りの視察研修に行ってきました。自伐林家の世界では知らない人はいないといってもいい、橋本林業さんの山を見せてもらいました。


 「こんな山を目指したい!これが目指すべき山だ!」というのが今の印象です。

 

 橋本林業さんは、100ヘクタールの山林に道幅2・3メートル、長さにして30キロメートルの道を入れています。これが何を意味するかと言うと、伐りたいときに木を選んで伐ることができるということです。


 当たり前と思うかもしれませんが、これは現在の大規模林業ではほぼあり得ない状況です。林業も、農業同様大規模に、高性能の機械を使用して行うものになっており、木を選んで伐るというよりは、伐りたい木まで、邪魔になる木を伐りながら進む!というような状況になっています。

 


 そして、「山を長く、子孫に伝えられるように育てていこう」という林家は経済的にほぼ継続することが難しく、高齢化の波に押され森林組合や大規模林業会 社などに委託し、皆伐(森を全て伐ってしまうこと)を行い、その後の管理も赤字続きになってしまっているのが現状です。

 

 さらに、満足な管理ができず、結果として大雨のときに大規模に山崩れが起きてしまう原因となっているとも言われています。


 自伐型林業は、この状況をよくするための大きなインパクトを持っています。つまり、自伐型林業は、基本的には自分の山、もしくは管理委託ないし協定を結んでいることから、山を継続的に管理します。継続的に管理しなければ、持続的に収入を得られないのですから。

 

 この持続的な経営を可能にするものが、道作りなのです。

 

  橋本先生の山は、100ヘクタールの範囲内どこでも軽トラ、さらには4WDの2トントラックで走れます。最大傾斜は44%ですよ!道幅が2・3メートルで あること、さらには木組みをしっかり行い、道の高低差、水の逃げ道を細かく計算することで30年経っても崩れない道を実現しています。

 

 恥ずかしながら、実見するまでは懐疑的になっていた私も、橋本先生がなされた道作りを見せてもらっているうちに、ふつふつと、「これをあこがれにしてはいけない。これは目指すべきところで、私はこれからそれに取り組むのだ」という思いがわき上がってきました。


 されど、言うは易し行うは難し。私が歩む道には数々の困難があるでしょう。しかし、それを乗り越えられる確信があります。

 

 橋本先生の山がある。今回であった、岩手県、新潟県、高知県のすばらしい仲間たち。活動の場所は違えど、目指す方向は同じです。林業革新、まさかの道作りが、今始まります。(首藤武宏/FBより)